旅先やいつもの店で飲んだ一杯が忘れられず、家でも飲みたいと思うことがあります。ところが、覚えているのは「苦すぎなかった」「香りが甘かった」といった印象だけ。産地名や商品名までは見ていないことも珍しくありません。

この記事は、日方珈琲の海南本店・金池ロースタリーで気に入った一杯を、店頭購入やオンラインストアへつなぐための案内です。提供銘柄や販売商品は時期により変わるため、同じ豆が必ず購入できるとは約束せず、代わりの選び方まで整理します。

01 · BEFORE YOU LEAVE

四つだけ、
確かめて帰る。

全部の専門用語を覚える必要はありません。次に買うための手がかりは、次の四つです。

  1. 01

    豆・ブレンドの名前

    商品名が分かれば最短です。名前が長い場合は、メニューや袋の表記を写真に残します。

  2. 02

    浅煎り・中煎り・深煎り

    同じ産地でも、煎り方で酸味・香ばしさ・苦味の印象は変わります。焙煎度だけでも確認します。

  3. 03

    ブラック・ミルク・アイス

    店で好きだった飲み方を残します。家でも最初は同じ飲み方で比べると、豆の違いを判断しやすくなります。

  4. 04

    豆か粉、使う器具

    ミルがなければ、自宅の器具を伝えて粉で購入します。器具名が分からない場合は、写真を見せる方法もあります。

日方珈琲の店頭では、珈琲豆だけの購入もできます。自宅の器具や普段の飲み方が分かれば、豆のままか粉かも含めて相談できます。

02 · AFTER YOUR VISIT

名前を忘れても、
手がかりは残せる。

すでに帰宅している場合は、来店した店舗と日付、注文した飲み物、覚えている味を整理します。「先週の金曜、海南本店でホットを飲んだ」「酸味は穏やかで、ナッツのように香ばしかった」という情報です。

この情報があれば候補を絞る手がかりになりますが、日付や注文内容だけで銘柄を必ず特定できるとは限りません。店頭提供や在庫は入れ替わるためです。確認したい場合は商品・店舗について問い合わせる際に、分かる範囲をまとめてください。

次回からは、飲んだ直後に珈琲手帖へ名前と味を記録しておくと、「また飲みたい」を次の購入へ残せます。香り・酸味・苦味・コクを細かく採点するより、最初は「また飲みたい」「好き」「今は違う」の三択だけでも十分です。

03 · WHEN IT IS GONE

同じ豆がなければ、
好きだった理由を買う。

季節商品や少量入荷の豆は、次に探したとき販売が終わっている場合があります。そのとき、産地名だけで代わりを決めると、焙煎度や精製が違って印象が離れることがあります。

KEEP THE ROAST

焙煎度をそろえる

軽やかさが好きなら浅煎り〜中煎り、甘いコクなら中深煎り、しっかりした苦味なら深煎りを手がかりにします。

KEEP THE WORD

味の言葉を一つ残す

「紅茶」「柑橘」「ナッツ」「カカオ」「黒糖」など、覚えている言葉を一つ選びます。全部が一致する豆を探す必要はありません。

日方珈琲の味わいマップでは、現在案内している豆を酸味とコクの方向から比較できます。ただし、以前飲んだ豆と同じ味を保証するものではありません。近い方向から次の候補を探すために使います。

軽さや花の香りが好きだったのに、深煎りの苦味が強い豆を選ぶなど、好きだった理由と反対の条件になる場合は無理に代替を選ばない方が安心です。次の入荷を待つ、または店頭で別の候補を相談してください。

04 · BREW IT AT HOME

最初の一杯は、
条件を固定する。

同じ豆を買えても、店と家では器具、水、挽き目、注ぎ方が違います。「店と完全に同じ味」を一度で目指すより、毎回比べられる出発点を作ります。

日方珈琲の現在のハンドドリップ標準は、1杯につき豆14g・湯230g、抽出3分〜3分30秒です。湯温は浅煎り92℃、中煎り・中深煎り88℃、深煎り83℃を入口にします。自宅の器具に合わせた数値は淹れ方ナビで確認できます。

UCCは、挽き目が細いほど抽出効率が高く濃い味に、粗いほど軽い味になりやすいと説明しています。最初は豆量・湯量・時間を記録し、味が違うときは一度に一つだけ動かします。薄いなら少し細かく、苦味や渋みが強いなら少し粗くするのが入口です。

05 · COMMON MISTAKES

再購入で、
失敗しやすい三つ。

  • 国名だけで同じ味だと思う品種、精製、焙煎、抽出が違えば印象も変わります。焙煎度と味の言葉も一緒に見ます。
  • 店ではミルク、自宅ではブラックで比べる飲み方を変えると感じ方も変わります。まず店で気に入った飲み方に合わせます。
  • 初回から多い量を買う店と家の条件差があるため、販売選択肢に少量がある場合は、飲み切れる量から始めます。

SUMMARY

一杯の記憶を、
次の一袋へ。

  • 店では豆の名前・焙煎度・飲み方・挽き方を確認する
  • 名前を忘れたら、店舗・日付・注文・味を整理する
  • 同じ豆がなければ、焙煎度と味の言葉が近い候補を探す
  • 家では豆14g・湯230gから、一条件ずつ調整する

参考情報

  1. UCC上島珈琲 — コーヒー豆の挽き方と味わい
  2. UCC上島珈琲 — ペーパードリップの基本と使用量

日方珈琲の店舗・商品・淹れ方情報の確認日:2026年9月27日。販売商品や店頭提供は時期により変わります。