オンラインストアで豆を見ていると、「ブレンド」「シングルオリジン」という言葉が並びます。シングルオリジンの方が特別に見えたり、ブレンドは初心者向けだと思ったりするかもしれません。
二つは品質の上下ではなく、豆をまとめる考え方の違いです。まず飲み方と焙煎度を決め、その後に「狙った調和」か「由来の見える個性」かを選ぶと、商品数が多くても候補を絞れます。
01 · THE DIFFERENCE
混ぜた豆か、一つの由来か。
複数の豆で、味を設計する
異なる産地や品種、精製、焙煎度の豆を組み合わせ、甘さ・苦味・香り・余韻のバランスをつくります。日方珈琲のハウスブレンドも、複数の豆の個性を重ねた商品です。
一つの由来を、深く見る
一つの国、地域、農園、協同組合、区画など、販売者が定めた一つの由来で扱うコーヒーです。どこまでを「一つ」とするかは商品ごとに異なるため、地域・農園・ロットの表記を確認します。
どちらにも浅煎りから深煎りまであり、飲みやすい味も個性的な味もあります。UCCも、産地だけでなく焙煎度によって酸味・苦味・コクのバランスが変わると説明しています。名前だけで味を決めず、商品説明の焙煎度と味の言葉を一緒に見ます。
02 · WHEN TO CHOOSE A BLEND
飲みたい場面が決まっているなら。
ブレンドは、複数の豆を足し算して、店が目指す味へ組み立てます。「朝にすっきり」「毎日飽きずに」「ミルクに合わせて」など、飲む場面から探しやすいのが特徴です。
- 迷った最初の一袋店の基準となるハウスブレンドから始めたい
- 毎日の定番味の方向が分かりやすい一袋を繰り返し選びたい
- カフェオレやエスプレッソミルクや抽出方法に合うよう設計された味を探したい
「いつ飲むか」が先にある人は、商品名の物語より、店が示す飲み方や味の設計を見ると選びやすくなります。
03 · WHEN TO CHOOSE A SINGLE ORIGIN
一杯の背景まで知りたいなら。
シングルオリジンは、産地、農園、品種、精製などを手がかりに、違いをたどる楽しみがあります。季節や収穫ロットによって販売商品が変わることも含め、その時の個性を味わいたい人に向きます。
- 産地を比べる近い焙煎度で国や地域の違いを探す
- 精製を比べるウォッシュド、ナチュラル、ハニーなどの違いを知る
- 新しい香りに出会う果実、花、茶、スパイスなど具体的な言葉から選ぶ
ただし「シングルオリジン」は、それだけで品質や味を保証する言葉ではありません。由来の細かさより、自分が知りたい情報が書かれているかを見ます。
04 · CHOOSE IN THREE STEPS
まず飲み方、次に焙煎度。
- 01
飲み方を決める
ブラック、カフェオレ、エスプレッソなど、いつもの飲み方を一つ選びます。ミルク入りなら、深めの焙煎やコクのある味が候補になります。
- 02
焙煎度を決める
軽やかな香りと明るい酸味なら浅煎り、甘さとのバランスなら中煎り、香ばしい苦味とコクなら深煎りが入口です。
- 03
何を楽しみたいか決める
狙った味のまとまりならブレンド。産地や精製の違いを知りたいならシングルオリジンを選びます。
この順なら、商品名に詳しくなくても選べます。味の好みをまだ言葉にできない場合は、香り・苦味・飲み方から絞る5問のコーヒー診断を使ってください。
05 · COMMON MISTAKES
名前だけで、味を決めない。
- 01
ブレンドは品質が低いと思う
ブレンドは、複数の豆で目標の味をつくる方法です。価格や希少性ではなく、設計された味が自分の飲み方に合うかを見ます。
- 02
シングルオリジンは酸っぱいと思う
酸味の感じ方には焙煎度や抽出も関わります。酸味が苦手なら、中深煎り・深煎りのシングルオリジンも候補です。
- 03
国名だけで選ぶ
同じ国でも地域、品種、精製、焙煎で味は変わります。味の言葉と焙煎度まで確認します。
- 04
一度に条件を変えすぎる
違いを知りたいなら、近い焙煎度でブレンドとシングルオリジンを比べるなど、比較する軸を一つにします。
TRY THIS FIRST
最初は100gを、一袋ずつ。
まずは、いつもの飲み方に合う焙煎度から、ブレンドかシングルオリジンを一袋選びます。飲んだら「もう少し軽く」「苦味を穏やかに」「果実感を強く」のように一言だけ残すと、次の一袋を選びやすくなります。
二つを比べたいときは、同じ焙煎度に近いブレンドとシングルオリジンを100gずつ。三袋で比べるなら、違いが分かる飲み比べの組み合わせを参考にしてください。
- 最初に飲み方を決める
- 浅煎り・中煎り・深煎りから方向を選ぶ
- 味のまとまりならブレンド、由来の違いならシングルオリジン
- 商品説明の味の言葉を一つだけ覚える
