コーヒー豆を数種類買ってみたいと思っても、産地、品種、焙煎度、精製方法と情報が多く、何を組み合わせればよいか迷います。すべてが違う三袋を選ぶと楽しい一方で、「何が味の違いにつながったのか」は分かりにくくなります。
飲み比べの目的は、正解を当てることではありません。自分が明るい酸味に惹かれるのか、甘さやコクに落ち着くのかを、次の買い物に使える言葉へ変えることです。
01 · ONE VARIABLE
比べる軸は、一度に一つ。
最も分かりやすい入口は焙煎度です。UCCは、一般に浅煎りほど酸味を、深煎りほど苦味を感じやすいと説明しています。一方、コーヒーの味は産地、品種、精製、焙煎、抽出が重なって生まれます。「浅煎りは必ずこの味」と決めるのではなく、違いを探す大きな軸として使います。
豆の量は、初めてなら各100gが扱いやすい目安です。日方珈琲の1杯15gなら一袋で約6〜7杯、三袋で約20杯。数回ずつ確かめられ、好みが分かってから200gへ進めます。量の決め方は100g・200gの選び方で詳しく確認できます。
02 · THREE TASTING PLANS
違いが分かる、三つの組み合わせ。
焙煎度で比べる
浅煎り・中煎り・深煎り
最初の飲み比べに向く組み合わせです。明るい酸味、甘さとバランス、香ばしい苦味という大きな方向の違いをつかみやすくなります。産地や精製も異なる場合は、まず焙煎度の違いとして大づかみに比べます。
産地で比べる
異なる国を、近い焙煎度で
土地による香りや口当たりの違いを探したい人向けです。焙煎度が大きく違うと、その影響が先に見えやすいため、中煎り同士など近い焙煎度から選ぶと比較しやすくなります。産地名だけで味を決めつけず、商品説明の味の言葉も一緒に見ます。
精製方法で比べる
ウォッシュド・ナチュラル・ハニーなど
透明感、果実感、甘さや質感の違いを探す組み合わせです。できれば近い焙煎度でそろえます。ただし精製だけで味が決まるわけではなく、産地、品種、焙煎も重なるため、傾向を確かめる入口として楽しみます。
精製方法の言葉を先に整理したい場合は、ナチュラル・ウォッシュド・ハニーの違いをご覧ください。
03 · BUILD YOUR THREE
基準、違い、意外性の順で選ぶ。
- 1
基準
普段好きな味、または中煎りなど真ん中の一杯 - 2
違い
基準から焙煎度や香りがはっきり離れた一杯 - 3
意外性
普段は選ばない産地や精製から一杯
04 · TASTE AT HOME
同じ条件で、温度の変化まで比べる。
- 01
A・B・Cと書く
袋の印象に引っぱられないよう、カップやメモに記号を書きます。正解当てにせず、好きな順だけでも記録します。
- 02
豆量と湯量をそろえる
同じ器具、挽き目、豆量、湯量で淹れます。三杯を一度に用意できなければ、別の日でも同じレシピを使います。
- 03
熱い・温かいで二度飲む
熱いうちは香り、少し温度が下がったら甘さ、酸味、口当たり、余韻を見ます。「果物名が分からない」でも、軽い・重い、すっきり・長く残るで十分です。
05 · COMMON MISTAKES
違いを消してしまう、三つの失敗。
- 01
三袋すべての条件を変える
産地も焙煎度も精製も大きく異なると、違いは分かっても理由を整理しにくくなります。最初は一つの軸を決めます。
- 02
豆ごとに淹れ方を変える
おいしく淹れる調整は大切ですが、最初の比較では条件をそろえます。二回目以降に、それぞれ好みの淹れ方へ近づけます。
- 03
大袋を三つ同時に開ける
飲み切るまでに時間がかかると、豆そのものの違いに保存状態の差が重なります。初回は少量にし、開封日をそろえると比較しやすくなります。
SUMMARY
三袋の違いを、次の一袋へ。
- 初めては100gを3種類にする
- 焙煎度・産地・精製方法から、一つだけ比べる
- 基準、はっきり違う味、意外な味の順で選ぶ
- 同じ器具とレシピで淹れ、温度が下がってからも味わう
- 好きな一袋が見つかったら、次回は200gで選ぶ
オンラインストアでは販売中の豆や選択できる量が時期により変わります。商品説明の焙煎度と味の言葉を見ながら、比べる軸がそろう三種類を選んでください。
三種類ではなく、まず一袋を決めたい場合はブレンドとシングルオリジンの選び方を先にご覧ください。
現在のコーヒー豆から3種類を選ぶ