レコードを一枚選び、お湯を沸かす。珈琲を淹れるあいだだけ、いつもの速度を少し緩める。そんな時間のために、「ENISHI ネルドリッパーセット」をご用意しました。

使っているのは、丸太衣料の「平織りネル」。生地をやわらかく起毛する工程は和歌山で、フィルターの裁断・縫製は愛知で行われています。一枚の布に重なる、それぞれの土地の仕事。その背景とともに、毎日の一杯へつなげたいと考えています。

THE WORK BEHIND THE CLOTH

和歌山の起毛、愛知の縫製。

ネルは、一つの土地だけで完成する布ではありません。海外産の綿を原料に、国内の複数の地域で工程を重ねています。起毛は、生地の表面に細かな毛羽を立てる加工。その工程が、私たちの店がある和歌山で行われています。

原料・工程産地・製造地
原料の綿海外産
製織日本国内(和歌山県外)
晒し加工和歌山県または近郊
起毛加工和歌山県
フィルターの裁断・縫製愛知県・丸太衣料

ENISHIでは、和歌山に関わる技術と、その先につながる作り手の仕事を紹介します。原料から仕上げまでのすべてが和歌山で行われているという意味ではありません。

上記は2026年10月2日の丸太衣料からの回答に基づく、ネル布の説明です。金具の製造地を示すものではありません。「紀州ネル」には明確な業界定義がないため、この記事では名称を見直し、関わる工程を具体的に記載しています。

01 · THROUGH CLOTH

口当たりを、ゆっくり味わう。

ネルドリップは、紙の代わりに布のフィルターで珈琲を濾す淹れ方です。ネルでは、珈琲の油分をほどよく残した、丸みのある口当たりとなめらかな余韻を楽しんでいただきたいと考えています。

まずは、いつも飲んでいる豆で試してみてください。新しい豆の個性を覚えるよりも、慣れた珈琲の舌ざわりや後味がどう変わるかに目を向けると、布で淹れる面白さが見えてきます。

使い終わった布を洗い、保管する手間はかかります。忙しい朝の手軽さを優先するならペーパーが便利です。ネルは、淹れる前後の時間も含めて楽しみたい日に向いています。

02 · BEFORE YOUR FIRST CUP

新しい布を、一杯のために整える。

初回は、布をいきなり使わず、下準備から始めます。以下は一般的なネルのお手入れの目安です。お手元の商品に個別の取扱案内がある場合は、そちらを優先してください。

  1. ネルを水ですすぐ。 布についている細かなほこりを落とします。
  2. 布を煮沸してなじませる。 一般的な新品ネルは、糊を落とすため10分ほど煮沸します。金具・持ち手を含めた扱いは商品の取扱案内に従ってください。
  3. 余分な水分を取り、金具に取り付ける。 熱い布を直接触らず、扱える温度になってから清潔な布などで水気を取ります。取り付けが安定していることを確認してください。
  4. 粉を入れ、少量のお湯で蒸らしてから注ぐ。 最初は中挽きを入口に、いつもの豆で味を見ながら調整します。

粉の粗さに迷ったら、器具別の挽き目ガイドも参考にしてください。粉でご注文される際は、ネルで淹れることをお伝えいただくと相談がスムーズです。

03 · AFTER THE CUP

淹れ終わったら、次の一杯の準備を。

  • 粉を捨て、流水でよくすすぐ。 布の中に残った細かな粉も落とします。
  • 清潔な水に浸し、冷蔵庫で保管する。 一度使ったネルは乾かさず、水に浸して保管するのが基本です。
  • 使わない日も水を毎日替える。 保管容器も清潔に保ちます。
  • 布の状態を見て交換する。 傷みや落ちないにおい、いつもと違う湯の通り方が気になるときは、替えネルへ交換してください。

「洗って、水に浸して、冷蔵庫へ」までを一続きにしておくと、次に淹れるときも気持ちよく始められます。扱い方で迷ったときは、日方珈琲焙煎所へご相談ください。

04 · CHOOSE YOUR NEL

初めてのセットと、続けるための替えネル。

商品内容税込価格
ENISHI ネルドリッパーセット金具1点+9cm枠用ネル1枚1,500円
ENISHI 替えネル9cm枠用ネル1枚/金具なし550円

初めて購入する方はセットを、当店のセットをお使いで布を交換したい方は替えネルをお選びください。替えネルは「ENISHI ネルドリッパーセット」専用です。他の金具をお持ちの場合は、購入前に適合をご相談ください。

価格は2026年9月28日の掲載時点。商品名は本記事の表記を見直しています。送料と現在の在庫は、各商品ページでご確認ください。

お手入れの参考情報

一般的なネルの下準備・洗い方・冷蔵保管については、金澤屋珈琲店「ネルフィルターの使い方」を参照しています。ネルの商品情報は、上記の当店公式オンラインストアに掲載しています。